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菊司のパッケージ |
中でも代表的なのは「酒」ではないでしょうか?地域性があり、歴史があり、個別の技術の結晶ともいえるのではないでしょうか。それに、蔵元の理念や想いがそこにあり、それが味に集約されています。それと、その地域の「水」も味の大きな構成要素です。そんな楽しみは、日本酒にしかありません。(あ、ワインもそういう方向ですね。)
今回は奈良県生駒市の蔵元、菊司(キクツカサ)を飲んでみました。いわゆる辛口で、おいしかったです。地元で採れる奈良県産の米を使った純米酒で、甘く無いのでどんな料理にも合います。また、炭酸水を加えて、「スパークリング酒」にしてもおいしいです。
この酒に興味を持ったのは、
・純米酒である
・値段が手頃である
・地元で採れた米(奈良県産)を使っている
・室町時代の酒造法を用いている
・池田屋の本拠地の近くに蔵元がある
といった点で選びました。
奈良県生駒郡は広く、また、郡内には法隆寺や信貴山など、大きな寺社が多くある事から、酒造・醸造元が多くあったようです。
大企業のビールもいいですが、こういった、真面目に受け継いで来た伝統産業も是非応援していきたいと常々考えています。何よりも、味を通じた新たな世界との出会いは、何ともいえない魅力もあります。
また気に入った、気になった製品があれば、ご紹介していきたいと思います。以下、「菊司」のラベルにある情報をご紹介しておきます。ご参照下さい。
菩提酛 純米 菊司
菩提山正暦寺 菩提酛
※奈良県菩提酛による清酒製造研究会
菩提酛造りとは、室町時代に、奈良・菩提山(正暦寺)において創醸された酒造法で、「生米」を使用する事を特徴としています。このお酒は、正暦寺の寺領で収穫された米と、正暦寺の水を用い、「正暦寺乳酸菌」「正暦寺酵母」の働きを生かした純米酒です。
<純米酒>
◎アルコール分:15度
◎日本酒度:+12
◎酸度:1.7
◎原材料名:米、米こうじ(国産米100%使用)
◎原料米:奈良県産一等米
◎精米歩合:65%
◎内容量:720ml
奈良県生駒市小瀬町555
菊司醸造株式会社