今冬は寒さ厳しく、少し酒を飲む方はビールよりも他のアルコールを選ばれる事が増えているかと思います。やはりビールは温めて飲む事ができないので、体が冷えてしまいますから。
私の場合はやはり日本酒を選ぶ事が多いです。日本酒は、中小零細の蔵元が作っている事が多く、それ故に味へのコダワリも色々あります。 歴史的な背景も深い場合が多く、また、原料や水によって、味が色々違います。瓶やパッケージもそれぞれに工夫やコダワリが見えて、楽しいです。
それから現実的には、アルコール製品ですので酒税があります。日本酒でいうと昔は、「特級・一級・二級」というお酒のランクによってその税率が決められていましたが、今では廃止され、アルコール濃度によって税率が決められています。
しかし、ビールはその濃度の割に高く設定されていて、それに消費税が加算されているものを消費しています。「税金を払いたくない」と抵抗している訳ではありません。
日本酒は税率でもビールと比べて低く、良いものを安く飲めるという側面もあるように思います。
それに最近は、若手の経営者などが良いものを作るために様々な工夫をした製品を出しています。お手頃な価格でおいしく飲める良心的なものも増えています。
前置きが長くなりました。
この「元和 夢幻の酒」なのですが。おいしかったです。この酒は、江戸時代の製法をそのまま再現した日本酒で、江戸時代の日本人が味わっていたそのままを、現代でも味わえます。日本酒の楽しみはこんなところにもあります。酔い方が少し違うのも楽しいですね。
ところで、池田屋とこの酒がどう関係しているかといいますと、「池田屋甚兵衛」なる人が書き残した「和漢三才図会(1712年)」などにこの酒の製法を記していたものを、賀茂鶴酒造(株)が「元和 夢幻の酒」として復元したものです。
この池田屋甚兵衛は、酒造家だったのだろうと思います。池田屋がここにある訳です。ちょっと関係が遠いでしょうかね?
しかもこの酒の出会いは、探して見つけた訳では無く、全くの偶然からでした。限定品ですが、今でも運が良ければ購入が可能なようです。検索してみて下さい。
ちょっと「元和 夢幻の酒」の箱書きをご紹介します。
(元和 夢幻の酒)----------------------------------------------------
安土桃山から江戸時代にかけて、歴史は大きく動き、華麗にして豪壮な文化が生まれました。その中で、千利休によって簡素・閑寂を精神とする侘び茶が大成され、古田織部や上田宗箇らの武将茶人が活躍するなど、多彩な面を持っていました。
賀茂鶴が生まれたのもこの時代、口碑によれば、元和九年(1623)に創醸と伝えていることから命名した「元和 夢幻の酒」は、当時の酒造りを復元した酒です。「池田屋甚兵衛(小林家文書)」(1667年)、「和漢三才図会」(1712年)などに記されている製法に従い、生米と水、蒸米を乳酸発酵させて造る「そやし水」を使って酛(もと:酒母)を立て、仕込みました。米と米麹だけで造ったいにしえの酒は、ふくよかな口当たりで、濃醇な深い味わいの酒に仕上がりました。
往時の夢を追いかけた人々の思いを馳せながら、彼らが愛でた幻の味をお楽しみくださいませ。
◎純米酒(精米歩合85パーセント)
◎原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
◎アルコール分 17度以上18度未満
お酒は20歳になってから。おいしく適量を。
妊産婦の飲酒は気をつけましょう。
飲酒運転は法律で禁止されています。
飲んだあとはリサイクル。
<醸造元>
広島県東広島市西条本町4番31号
賀茂鶴酒造株式会社
お問い合せはフリーダイヤル:0120-422-212
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また、大阪にも沢山の地酒がありますので、是非ご賞味下さい。最近はお手頃になりました。ラベルを見て「醸造アルコール」が入っていないもの「純米」を選ばれるといいと思います。私はそうしています。
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