2013年6月28日金曜日

地産地消のうまいもん 菩提酛 純米 菊司

以前、東広島市の賀茂鶴酒造が製造する「元和夢幻の酒」という復元日本酒をご紹介しました。それはそれでおいしいので、限定販売がされる度に購入して飲んでいます。

菊司のパッケージ
実は「地産地消」に興味があり、また、地域の伝統的な産業や産物などは、その環境や町並みも含め大変興味があります。
 中でも代表的なのは「酒」ではないでしょうか?地域性があり、歴史があり、個別の技術の結晶ともいえるのではないでしょうか。それに、蔵元の理念や想いがそこにあり、それが味に集約されています。それと、その地域の「水」も味の大きな構成要素です。そんな楽しみは、日本酒にしかありません。(あ、ワインもそういう方向ですね。)

今回は奈良県生駒市の蔵元、菊司(キクツカサ)を飲んでみました。いわゆる辛口で、おいしかったです。地元で採れる奈良県産の米を使った純米酒で、甘く無いのでどんな料理にも合います。また、炭酸水を加えて、「スパークリング酒」にしてもおいしいです。
 
この酒に興味を持ったのは、

 ・純米酒である
 ・値段が手頃である
 ・地元で採れた米(奈良県産)を使っている
 ・室町時代の酒造法を用いている
 ・池田屋の本拠地の近くに蔵元がある

といった点で選びました。

奈良県生駒郡は広く、また、郡内には法隆寺や信貴山など、大きな寺社が多くある事から、酒造・醸造元が多くあったようです。

大企業のビールもいいですが、こういった、真面目に受け継いで来た伝統産業も是非応援していきたいと常々考えています。何よりも、味を通じた新たな世界との出会いは、何ともいえない魅力もあります。

また気に入った、気になった製品があれば、ご紹介していきたいと思います。以下、「菊司」のラベルにある情報をご紹介しておきます。ご参照下さい。

菩提酛 純米 菊司

菩提山正暦寺 菩提酛
※奈良県菩提酛による清酒製造研究会

菩提酛造りとは、室町時代に、奈良・菩提山(正暦寺)において創醸された酒造法で、「生米」を使用する事を特徴としています。このお酒は、正暦寺の寺領で収穫された米と、正暦寺の水を用い、「正暦寺乳酸菌」「正暦寺酵母」の働きを生かした純米酒です。

<純米酒>
◎アルコール分:15度
◎日本酒度:+12
◎酸度:1.7
◎原材料名:米、米こうじ(国産米100%使用)
◎原料米:奈良県産一等米
◎精米歩合:65%
◎内容量:720ml

奈良県生駒市小瀬町555
菊司醸造株式会社


2013年6月8日土曜日

会社や組織の情報活用について

「情報」というのは、大切である事は判っていても、それをどのように日常活用しているのか、メカニズムなどは、漠然としているのが皆さんの実感だろうと思います。これは、情報のやり取りが、社会活動の当たり前すぎる動作であるためです。

しかし、その「情報」が非常に重要である事は理解している事です。なぜならば、その情報を元にして、自分の行動の判断をし、予定を立てているからです。また、それが日頃の利益に繋がっているからです。
 一般的には「情報の質」について、こんな項目を基準にされているのではないかと思います。

 ・情報の発信元
 ・問題などが起きている場所
 ・誰、何が対象か
 ・誰からその情報を受けたか
 ・一次情報元の整合性、必然的な環境
 ・証拠や根拠
 ・速やかな処理(伝達等)
 ・第三者(情報提供者以外)への確認
 
イメージ写真
こういった事は、仕事や社会生活の中で日常的に起き、自信の経験と責任に基づいて処理されている事と思います。

一方、その扱いについて注意を要する要素があります。マスメディアや報道機関などから入る情報の扱いです。もちろん、重要な情報がもたらされている事も確かですが、やっかいなのは、その情報を自分で確かめる事ができないことが多い事です。
 また、業界の技術的な世界の中にも引きずられて、連続してしまうことです。イメージが定着してしまうとも、言い換えができるでしょうか。メディアは、限られた紙面や時間の中で説明を完結させなければならないために、モノや事を一括りにする必要があります。
 例えば、私たちの世代は「新人類」です。戦後のベビーブーム時代は「団塊の世代」、近年は「ゆとり世代」など、他にも「○○症候群」など、こういうカタマリを1つのフレーズで意味付けする事で、概念化し、以後の説明を省けるようにしています。

しかし、これが、モノや事の本質の理解の妨げとなり、誤った判断の元凶になりかねない危険性も孕んでいます。

近年は、機器の発達によるシステム化や社会形態の変化で、これまで以上に私たちの生活の中にこういったマスメディアの情報が入り込みやすくなっています。個人の持つ情報の割合の比重も昔に比べると、メディアからの情報が大きくなっている事でしょう。

インターネット社会にも共通したり、ホームページ運用にも通じる事ではありますが、自分自身の行動と判断の基になる情報は、必ず確かめるという姿勢は、今後、益々重要性を増してくると感じています。自分の経験や人脈など、独自に情報が確認・吟味できる環境は、非常に重要と言えるでしょう。

組織の「情報政策」は、無責任な情報に対する防御方法として、大きな利益に貢献する事と思います。

◎参考ページ:池田屋「会社組織の情報政策-独自の情報政策のススメ-」